パッチギ2のプロモーションを兼ねて、パッチギがTVで放映されました。


1960代?の京都。

戦時中に強制連行された朝鮮人はいつか祖国に還る日を夢見ながら子を産み、在日2世の子どもたちは朝鮮学校で教育を受けていた。朝鮮学校に通う在日2世達は、差別や奇異の視線に晒されながらも、決して屈せず、無骨に毎日を暮らしていたが、他校との衝突は絶えず、喧嘩は日常茶飯事であった。

そんな中、主人公の高校生の少年は朝鮮学校に通う在日2世の少女に恋心を抱く。少年の恋は敬遠すべき存在であった朝鮮学校との壁を乗り越えることができるのか。


複雑な社会をコメディに、しかし本気で描写している。

蔑まれていた朝鮮人の逞しく生きる姿が心を打つ。彼らは日本社会と戦いながら、まだ知らぬ祖国の地を、いつか踏むことを夢見ていたのか。


そういえば井筒監督のブログ書いたのはいつだっけか。彼がこだわることは「リアリティ」そして「フィクションのあり方」。この映画は喧嘩のシーンがやたら多いのだが、血が出る描写が目立つ。殴られたら血がとび出る、そんな当たり前の描写をしなくなった映画は捨てて、社会について考えてみようか。いや、そんなつまらないことは止めてホルモン屋でマッコリと行きましょうか?